畳替え
このような場合は畳の交換を!
- 10年は畳替えをしていない
- 畳の色が茶色になっている
- 畳縁が傷んでいる
- 古くさい感じがする
- 畳の角が傷んでいる
- 畳が平らでなくなっている
畳のリフレッシュには『裏返し』『表替え』『畳の新調』の方法があります
裏返し
畳表を裏返にして綺麗な裏面を使い、縁を新しくすることを「裏返し」といいます。
使用してきた畳表の裏面は、新しい状態の表よりは色が退色しているものの、現状の表面よりは綺麗になります。新しい「イ草」の香りはしませんが一枚の表で二度、綺麗な面が使用できるので経済的です。
ある程度の良い表(イ草の目が詰まった畳表)で表替えをし、3年~5年の比較的早い時期に「裏返し」を行った方が経済的で畳を長く綺麗に使用できます。また、大きな柱などの切り込みがある畳や、表が擦れて中の糸が見えてしまっている等の傷みの激しい畳は、裏返しができない場合があります。
表替え
現在の使用中の畳床をそのまま利用し、表面の畳表と縁を新しい物に交換することを「表替え」といいます。
表替えをする際に、畳と畳の間の隙間や段差の修繕を行います。畳替えの時期ですが、表面のイ草が擦れてきたり、畳が変色してきたら表替えのサインです。お使いになられている状況にもよりますが、およそ5年~10年の間が最適かと思われます。
畳の新調
現在使用中の畳をすべて廃棄し、畳を丸ごと新しく作り替えることを「新畳」といいます。
床の質や使用状況によりますが経年劣化した畳床は、全体的に厚みが薄くなっていたり、表面に凹凸ができたり、弾力性がなくなり全体的に柔らかくなっています。
このような場合には、畳床を補修するよりも、新しい畳床に交換します。目安は約20年です。
畳の種類と構造
ひとえに畳と言っても様々な種類があります。種類ごとの特徴を把握しておくことで、目的や使用場所に合わせた最適な商品を選択することができるでしょう。
もちろん当店からも用途に合わせた最適な商品をご提案いたしますので、わからないことがございましたらお気軽にご相談ください。
畳の種類
縁あり畳
私たちが最も目にする畳です。畳床、畳表、畳縁で構成されています。それぞれに使われる材料によって更に細かく分類されます。
縁なし畳
縁のない畳です。縁のある畳より加工が難しく、本来は七島イ草を使いますが現在では和紙、樹脂表を使用した縁なし畳が増えています。最近では和室にとどまらず、フローリングに置くことができる置き畳みとして、需要も増加の傾向にあります。
畳が登場した頃は、貴人が畳縁のある畳、庶民が縁なし畳を使用していましたが、今では原料や技術面で価格を下げることが難しく、縁なし畳の方が逆に高級な畳として扱われています。
構造
畳は中の芯にあたる畳床、普段目にしている畳表、畳の縁の3つの要素からなります。
畳床:畳表を取り付ける土台
畳の芯となる部分。ワラを重ねて麻糸で締めたもの。現在はワラを使用せず、ポリスチレンフォームやインシュレーションボードを使用したものが多く使われています。
畳表:イ草の茎などと麻糸で織ったゴザ
材料のイ草を横に、麻糸を縦糸にして織られていて、等級もイ草の種類によって分類されます。高級な畳には縦糸にマニラ麻糸などが使用されます。使われるイ草の量は畳1畳で大体4,000~5,000本でさらに高級な畳になると7000本のイ草が使用されます。
畳縁:畳を補強するための装飾
畳縁は畳の長い辺につけられる布のことです。畳を補強するためにつけられていて、柄や色も数千にものぼり、畳店で選ぶことができます。畳の縁は錦や麻、絹や化学繊維など、様々なもので作られています。柄のないものと柄が織り込まれたものとがあり、部屋の雰囲気を飾ります。